発酵食について最初に聞かれる素朴な質問。発酵食には興味はあるけど、実は知らないことばかりですよね。
(1)「糀ってなんて読むの?」
(2)「麹と糀の違いは?」
ー解答ー
(1)こうじ
(2)意味は全く一緒。漢字だけ違う。
この記事は、発酵食ブームで最近よく見るコウジ(「麹」「糀」)について、なぜ漢字が2つ存在するのかを解説します。
<私たちについて>
石川県の白山麓という場所で、夫婦ふたりで発酵食など製造販売しています。
自身の不摂生から便秘に悩んでいたサラリーマン時代の経験や
2人とも中医薬膳指導員・調理師の資格を保有し、「セルフケアする発酵食と自然旅」をテーマとしています。運営している1日1組限定のライフスタイルホテル ルヴァンは「心身を整える特別な時間と空間」です。
2、「糀」という漢字が生まれた理由
3、米に花が咲く!?
もともとは「麹」だけだった
「麹」は、中国からきた漢字。
「糀」は、日本独自でつくられた国字。いわば和製漢字です。
もともと中国では、穀物(主に麦)を蒸してコウジカビ(麹菌)を付着させ増やしたものを作られていたことから、「麦+菊=麹」という漢字が生まれました。この漢字がそのまま日本にやってきたのですね。
「糀」という漢字が生まれた理由
これに対して、「糀」は日本独自で生まれたものです。
日本でつくられた米にコウジカビ(麹菌)を付着させ増やしたものです。実は、この米に付着しながら菌糸が伸びていく様子が「花が咲くように見える」ことから、「米に花が咲く=糀」となりました。情緒さも大事にする日本人らしい発想ですね。
もちろん「麹」という漢字と意味は同じですが、麦麹・豆麹と区別する意味でも、米をつかったものを「糀」としています。したがって、「糀」という漢字を使用する場合は特に「米こうじ=米糀」を指します。
米に花がさく!?
ちょっと待って。さらっと「米に花が咲く!」と書いてあるけど、本当に!?と疑問に思う方も多いはず。
実際に顕微鏡でみると「フワっとした感じ」です。